大阪市中央区 なんばウォーク内の「しみずクリニック」は、乳腺外科・乳がん検診・内科・眼科(コンタクトレンズ処方)・外科を診療します。大阪難波・心斎橋からもアクセス便利。乳腺専門医と女性技師がマンモグラフィ、エコー検査を実施・診療します。

様々な乳腺疾患

様々な乳腺疾患

様々な乳腺疾患

乳がん以外にも乳房には様々な疾患があります。
比較的多い乳腺の症状や良性疾患について解説しますのでご参考になさってください。

乳房痛

乳房の痛みを乳房痛と言います。
女性の70%以上は、一生のうち一度は乳房痛を経験すると言われています。
乳房痛は乳がんの症状としてはまれで、基本的に良性疾患で多くみられます。
実際に乳房が痛みの原因となっている場合と、乳房以外の胸壁(胸の筋肉・骨)が痛みの原因である場合があります。

特に月経開始一週間ほど前では乳房痛が出やすく、しばしば痛みと共に乳腺の張りやしこりを伴うことがあります。
ホルモンの変動による乳腺の変化が原因と考えられています。
あっていない下着をつけていることや、激しい運動後にも乳房痛が発生することがあります。

乳房痛の対処法としては、まず、身体によくあうブラジャーの着用を心がけましょう。
一時的な症状で改善してくるようならまず心配いりません。
痛みが続く場合はご相談ください。

嚢胞(のうほう)

乳腺組織の一部が袋状になり、中に水がたまった状態をいいます。
女性ホルモンのアンバランスが原因と考えられていて、女性ホルモンの分泌が安定したり、閉経後に女性ホルモンの分泌が低下してくると自然に消えていくものなので、基本的に治療の必要はありません。
また、一般にがん化する心配もありません。

超音波検査でほぼ診断がつきますが、他の腫瘍との区別がつきにくい場合や、しこりが大きくて美容上気になる場合、または痛みがある場合には、細い注射針を刺して検査や治療を行うことがあります。

繊維腺腫(せんいせんしゅ)

繊維腺腫

20~40歳代の女性に多くみられるしこりで、大きさは2~3cmぐらいが一般的ですが、まれに5cmくらいの大きさになることもあります。

線維腺腫は女性ホルモンの影響で形成されると考えられており、年齢を重ねてホルモンの分泌状態が変わると自然に消えてしまうことも珍しくありません。
しこりが大きくて美容上気になる場合、または痛みがある場合には手術をすることもありますが、基本的には経過観察をすることがほとんどです。
また、一般的に線維腺腫が乳がんに変わることはありません。

マンモグラフィやエコー等の画像検査でほぼわかり、また他の腫瘤と見分けがつきについ場合には針を刺す検査を行って診断することができます。
稀に後述する葉状腫瘍や乳がんとの鑑別が難しい場合があります。

葉状腫瘍(ようじょうしゅよう)

通常、線維腺腫より大きく、良性のものがほとんどですが稀に悪性化する可能性のある腫瘍です。
画像検査で線維腺腫とよく似ていいて、針生検(組織検査)でも判別が難しい場合があります。
葉状腫瘍が疑われる場合は手術で切除することが必要です。
また、切除後でも再発をきたすことがありますので、手術後も経過観察が必要です。

乳腺症

乳腺症

正常の乳腺は成長や加齢とともに、女性ホルモンの変化に反応して、発達したり縮小したりして常に変化しています。
乳腺症というのは、その変化が強く現れた状態です。

原因は女性ホルモンのアンバランスと考えられており、乳房痛や小さなしこりがたくさんできたりする原因となります。
しかし、必ずしも病気ではないので、基本的に治療は必要ありません。
ただし、乳腺症の一部には、乳がんとの鑑別が難しいしこりや石灰化を形成することもあります。
そのような場合には、針生検(組織診断)や定期的な通院が必要になる場合もあります。

石灰化

石灰化は、カルシウムが沈着することによって起きる変化(小さな石ができること)で、乳腺の場合は一般的にはマンモグラフィで捉えることが出来ます。
良性のしこりや正常な乳腺でも石灰化は多く見られますが、乳がんでも細かい石灰化が出来ることがあり、石灰化の形・大きさや分布の状態などから、がんに伴う石灰化かどうか見極める必要があります。
完全に良性の石灰化と判断できない場合は、6か月から1年後にマンモグラフィを中心とした検査でフォローアップが必要な場合もあります。
また、がんによる石灰化が疑われる場合には、針を刺して乳腺組織を採取する検査が必要になる場合もあります。

乳腺炎

乳腺炎

乳腺炎とは、乳腺に炎症や細菌感染を起こし、乳房が赤く腫れたり痛みや熱感を伴う状態です。
一般的に18才~50才に多く起こりますが、授乳期におこる授乳期感染症と、授乳と関係のない時期に発症する非授乳性感染症に分けられます。

授乳期に乳汁が乳腺内にたまって起こる場合を「うっ滞性乳腺炎」といい、乳房が腫れて硬くなリ、触ると痛みがあります。
この状態から乳頭に細菌が入って感染を起こすと「化膿性乳腺炎」となります。
うっ滞性乳腺炎よりも症状はさらに強く、乳房が赤く腫れ上がって激しく痛み、高熱が出ます。

うっ滞性乳腺炎では、乳房マッサージなどを行って溜まった乳汁を出すことにより大抵は軽快します。
化膿性乳腺炎は抗生物質や消炎剤で治療します。
膿がひどくたまっている場合には、皮膚を切開して膿を出す場合もあります。

授乳経験がなくても、乳輪下膿瘍といって、乳頭から細菌が入って感染を起こし、乳輪の下に膿のかたまりができることがあります。
乳輪下膿瘍も患部の皮膚を切開して膿を出しますが、何度もくり返す場合は根本的な手術が必要になることもあります。
喫煙との関与が強く疑われていますので、喫煙している方はぜひ禁煙することをお勧めします。

また、肉芽腫性乳腺炎(にくげしゅせいにゅうせんえん)といった、難治性の乳腺炎もあります。
はっきりした原因はよく分かっていませんが、自己免疫疾患の関与が疑われていています。
難治で再発をくり返すことも多く、根気よく治療を続けることが大切です。

乳管内乳頭腫(にゅうかんないにゅうとうしゅ)

単発性あるいは多発性で、しこりや乳頭からの分泌物(しばしば血性分泌物)の原因となります。
しかし、悪性化の可能性はきわめて低く、真の良性腫瘍というよりも正常の変化が少し強い状態、もしくは正常の変化からの逸脱(いつだつ)と考えられています。針生検で乳頭腫の診断がつけば切除する必要はありませんが、乳頭腫内や周囲の腺管上皮に異型を伴う上皮の過形成(上皮細胞が増加した状態)を認めた場合は、切除生検が必要なこともあります。

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